【優良事務所インタビュー】税理士法人グランサーズ:スーパーフレックスにリモートワークを採用し働きやすさを重視。

執筆 ・ 監修

城之内 楊

株式会社ミツカル代表取締役社長

株式会社ミツカル代表取締役社長。 1990年生まれ。20代では士業向けのコンサルティング会社(株式会社アックスコンサルティング)で最年少役員として8年間勤務。これまで、3,000以上の税理士事務所のコンサルティングや士業向けのセミナーに複数登壇。さらにはスタートアップから上場企業まで外部顧問や役員としても活躍する。 退職後、税理士業界を活性化するために、税理士事務所の採用支援サービスを展開する株式会社ミツカルを創業。ミツカルでは年間2,400名以上の税理士事務所の求職者をサポート。審査基準を通過した優良事務所のみを紹介しており、ミスマッチのない転職支援を行っている。

税理士業界を盛り上げるために、株式会社ミツカルでは日本で優良な税理士事務所・法人のPRを目的としたインタビューを実施しております。 今回は、スーパーフレックスやリモートワークをはじめとした働きやすい環境を整備し、教育体制も充実しているグランサーズ株式会社 筧 智家至先生に会社の特徴・魅力について話してもらいました。


【インタビューまとめ】
  • グループ全体の正社員は70人程度。合計人数は200人ほど。
  • 求める人材は「社会を良くしたい」と考える人。今より成長したいと考えている人。
  • スーパーフレックス・リモートワークOK。
  • 地域の給与格差なし。同業他社の1.5倍の給料も実現。
  • 半年に1回は4連休取得可能。
  • 自己成長の意欲が高い人、粘り強い人が多い。
  • 素直な人が成長しやすい。
  • 教育体制と話し合いを重視している。
  • 求める人材は事務所の成長を自分の成長として捉えていただける人。

税理士法人グランサーズについて

2012年8月に個人事業としてスタートしました。そこからグランサーズ株式会社及び税理士法人グランサーズを、それぞれ2013年と2015年に立ち上げました。
グループ全体の正社員は70人弱ですが、合計人数は200人を超えるくらいです。
元々、世の中を変えたいという想いがありました。
私はデロイトトーマツで8年半ほど働いており、その時に自分がやるとこういう世界が作れるのではないか、その結果として日本の中小企業の方々にとって良い行動・良い結果がもたらせられるのではないかと試行したのがきっかけです。

今後目指していること

会社の規模が大きくなるのは好ましいことですが、それよりもあらゆる中小企業の皆様にとって役立つ存在であることを目指しています。
グループ企業は、いろいろとチャレンジする中で生まれました。良いことも悪いこともたくさんあります。

グループ全体で行なっている業務について

税理士法人グランサーズは税務業務です。顧問税理士と言われる業務ですね。
グランサーズ株式会社では、IPOコンサルや経理の業務委託のマッチングサービスを行なっています。

グランサーズが求める人材について

グランサーズは成長スピードが早いので、入社していただいた人も成長できる環境だと思います。ですから現状のスキルを大きく伸ばしたい人には、ぜひ入社していただきたいと思っています。
そして何よりも、社会を良くしようというマインドを持っている人が一番良いです。自分の利益や自分のお金を増やすことが主目的という人はあまり向いていません。
「社会を良くしよう」という気持ちが基本軸にないと、グランサーズでは厳しいと思います。
経営理念として昔から掲げているのは「お客様に一番近い距離で一緒に伴走するパートナーになりましょう」「従業員の物心両方の幸福を追求しましょう」というものです。
ですから、自分たちさえ良ければいいというわけではなくて、社会にとっても良いことをするし、従業員にとっても良い行いでなければならないと思っています。
これらの経営理念に共感してくれる人を歓迎しています。

スーパーフレックスについて

あまり特別なことをしている実感はありませんが、自分自身、前職のトーマツでは結果さえ出していれば働き方や働く時間をあまり気にしていませんでした。そしてハードワークになっている時には、睡眠時間や気力が重要になってきますよね。人間ですので、気力のある時とない時ってあると思うんですよ。気力のない時に頑張れというのは簡単ですけれど、頑張れない時もありますよね。そういう方々には配慮したいと思っています。フレックスタイムでコアタイムを作ってしまうと、その時間までに出社しなければならないというプレッシャーがかかってしまいます。頑張って欲しいので、社員が気持ちよく仕事ができる環境を用意しようと心がけています。

リモートワークをする上での条件

リモートは週2回程度OKにしています。
唯一の条件は、電話で細やかにコミュニケーションを取ることです。
「今電話していいですか?」と聞くことはNGとしています。ためらわずに電話できるような状態にしておかないと、リモートは成立しないと思っています。
2015年くらいから弘前にオフィスを構えていて、東京と弘前でリモートをしていたんです。その時のノウハウがあります。
リモートワークが成立しない理由はコミュニケーションが取りづらいからですが、ずっと電話していたらどこにいても関係ありませんから。前職の時、こまめにいろんな方に電話していたらそれで十分成立していたので、どこでも作業ができる前提はコミュニケーションを取ることだと思います。

九州や北陸にも!従業員の所在地は日本全国

実は、西日本にも北日本にも従業員がいます。九州、関西、北陸にも何人かいます。茨城、埼玉、千葉も何人かいらっしゃいます。
2024年の2月か3月あたりに大宮に支店を設立しようと考えています。これは採用目線で重要だと考えています。埼玉や群馬、栃木の人で、東京に出社するのは少し遠いと考えている人もいらっしゃるかもしれませんよね。そういった地域の優秀な人材に来ていただきたいなと思いまして。
グランサーズでは地域の給与格差をあまりつけておりません。東京と同じ賃金で青森や大宮で働けますよとアピールして、採用を頑張っていきたいなと思っています。元々は地域格差があったのですが、今はどんどんその差を埋めていっています。
青森の職員が「他の会計事務所の1.5倍の給料をもらっている」と嬉しい報告をしてくれたこともありました。

社員の幸福度とお客様の満足度

会社さえ良いというのはダメだなと。とはいえお客様ばかり良いというのもダメだなと。従業員のこともちゃんと考えて、三方良しが実現しないと良くないなと思っています。
グランサーズはあくまでもお客様に最高のサービスを提供することが重要なのであって、それを体現しれくれるのは現場にいる社員メンバーです。ですからその社員メンバーの幸福度が十分でないと、お客様に最高の満足いくサービスを提供できないだろうと思っています。ですから社員の幸福も常に考えながら、様々な施策を打っているところです。

長期休暇について

最近は長期休暇制度も取り入れました。半年に1回、4連休を取ってもらうものです。
この4連休は土日を含めてもらうのですが、ほかの2日のうち1日は特別有給で、もう1日は普通の有給です。頑張って仕事をしてくれているのか理解していますので、メリハリをつけて欲しいと思っています。

グランサーズ社員にはどんな人が多いのか

実は未経験から頑張ってくださっている人が非常に多いんですよね。
最初はスキル面で厳しい時代もありましたけど、3年ほどでその辺の人よりもよほどパフォーマンスが高いと考えています。
未経験であっても、自己成長の意欲が高い人、粘り強い人が多いと思います。
会計事務所や税理士法人出身の人もいらっしゃいますし、監査法人を経由してきた人もいらっしゃいます。監査法人に何年か勤めると「このままでいいのか」と悩み始める人がいらっしゃると思うんです。グランサーズは1つのベンチャー企業ではありますので、自分たちだけでやれることはもっと大きいはずで、それを社会に役立つ方向に才能を活かしていこうという言葉が響く人が多いですね。
斜に構える人はグランサーズの社風にまったく合わないです。

成長している社員の共通点

素直であることが一番です。
教育制度はかなり充実しています。
1ヶ月間は丸々教育。2〜3ヶ月目も断続的に教育しています。
社内で貯めたノウハウはグランサーズスタンダードというテキストにまとめていまして、それが今は1,000ページを超えています。動画も1,500本ほどありますので、全部で2,500くらいのコンテンツがあるんです。
これらを体系立てて教育に生かしています。たとえば経理の研修、申告書の研修、対お客様のソフトスキルの研修などをやっていただきます。これはグランサーズがお客様に評価されるために常々研究していることです。
これらを素直に聞き入れてもらわないと、グランサーズでやっていくのは厳しいと思います。「私には私のやり方がある」という感じですと、グランサーズではなかなか成長できないのかなと思います。

他社との違いについて

教育部が独立して存在していて、教育しかやっていない正社員が存在するくらい教育には力を注いでいます。
1on1ミーティングや話し合いはかなり重視しています。
私(筧 智家至 先生)、先日は青森に赴き1人1人と面談をしてきました。社員1人1人のやりたいことは、なるべく記憶するようにしています。家族構成や将来のビジョン、スキル的なビジョン、プライベートなビジョンもそうです。なるべくその夢を叶えられる方向に動いていきたいという想いはあります。

苦労話・失敗談

現在の報酬体系や教育制度はほとんどが社員発信です。
当然、報酬体系や教育体制が無かった時代もありましたし、給料が低い時代もあったんですよ。その時は不満もありました。理解してもらえる時もあれば、なかなか理解してもらえない時もありました。
どれだけ中長期の話をしたとしても「今できていないじゃないか」と反発されたこともあります。それはどこの企業でもある話だと思うのですが、そういった時に社員が上がり辞めていくこともありました。
辞める社員がいると自分の不甲斐なさやいたらなさを痛感します。自分としてはハードシングスかなと思います。自分の言葉がしっかり伝えられていないだろうし、1回言ったからといってどうして伝わらないんだろうと考えてはいけないと思っています。そうは言いながらも自分のいたらなさは痛感しますね。

公認会計士や税理士で面談をご希望の方へ

公認会計士や税理士の国家資格は自分のためにあるのではなく、日本の国益に資するための資格だと考えています。ですから、自分の世界だけに、小さい世界に留まらないで欲しいと思っています。「日本を変えよう」「日本のために何か良くできないかな」という志を持っていないと、資格を取れない人に失礼だなと思っています。
公認会計士は合格率が10%を切るような資格です。合格したくてもできない人が100人中90人はいます。公認会計士の資格取得者は、90人の屍の上に立っているようなものだと思うんですよ。ですから、自分の志というものを忘れないで欲しいと思っています。
世の中を変えたいと思っている公認会計士や税理士の人は、ぜひご応募いただきたいなと思っています。

経理系業種のご経験をお持ちで面談をご希望の方へ

経理というのはバックオフィスの中核を担う1つの部署であると思っています。しかし、世の中からは過小評価されているかもしれません。
グランサーズは経理系職種の価値をきちんと世の中に伝えていく立場にあると思っています。日本中のバックオフィスがブラウザ上にある、という世界を作りたいので、皆様が持っている知見を世の中に影響を与える立場として広めていただきたいですね。
それに共感してくださる人に、ぜひご応募いただきたいなと思っています。

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