【優良事務所インタビュー】税理士法人矢崎会計:仲間と共に楽しむ税理士事務所

#インタビュー記事
執筆 ・ 監修

城之内 楊

株式会社ミツカル代表取締役社長

株式会社ミツカル代表取締役社長。 1990年生まれ。20代では士業向けのコンサルティング会社(株式会社アックスコンサルティング)で最年少役員として8年間勤務。これまで、3,000以上の税理士事務所のコンサルティングや士業向けのセミナーに複数登壇。さらにはスタートアップから上場企業まで外部顧問や役員としても活躍する。 退職後、税理士業界を活性化するために、税理士事務所の採用支援サービスを展開する株式会社ミツカルを創業。ミツカルでは年間2,400名以上の税理士事務所の求職者をサポート。審査基準を通過した優良事務所のみを紹介しており、ミスマッチのない転職支援を行っている。

税理士業界を盛り上げるために、株式会社ミツカルでは日本で優良な税理士事務所・法人のPRを目的としたインタビューを実施しております。
今回は、地域密着創業75年以上。社内風土を大切にし、お客様へ価値を届ける、
税理士法人矢崎会計 代表社員矢崎 誠一 先生に会社の特徴・魅力について話してもらいました。


インタビューのまとめ
・創業75年以上。代表者は業界未経験から多くのことを学び、事務所をV字回復に。
・経験豊富な相続案件を中心に。ノウハウを活かしたマーケティングによる新規獲得。
・上司と別の「サポーター制度」を研修にて導入。スキルやメンタル面も含む支援により、若手も活躍。
・KPI評価と、協力文化を醸成する「組織市民行動」も評価対象に。
・提携先企業と密に連携することで、顧客をトータルサポート
・様々なことに興味ををもち、楽しく行動できる方を歓迎。

事務所についてご紹介をお願いします

私の祖父は戦後に東京の練馬に移住し、元々は運送業を経営していましたが、その後今の事務所を創業しました。
運送業の経営をしていましたが、地域の事業者をサポートする会計事務所を立ち上げることを決意し、矢崎会計が誕生しました。


2003年ごろに私が3代目として事務所に加わりました。
現在事務所は創業から約75年になり、地域密着で活動しています。


現在、当事務所の従業員数はパートタイムやアルバイトスタッフを含めて30名です。
平均年齢は40歳で、私が加わった当初はベテランスタッフが中心でしたが、私の代から少しずつ若手を増やしてきました。
そうすることでお客様に幅広い専門知識と経験を提供できる強みとなっています。


提供しているサービスについて教えてください

バランスよく相続案件そして個人の確定申告、法人の税務顧問ということで3つの軸で提供しています。


今、相続案件は年間で30件ほどで、他事務所と比べると、結構多いです。
事務所のノウハウを蓄積して標準化するというところは、しっかりやってできるようになりました。


そのため、今はマーケティングの方も力を入れて ホームページからも集客が可能になり、30件をコンスタントに支援できるようになりました。


研修制度やサポート制度について聞かせてください

新人の教育に関して、相続の部分では基本的にOJTを主体で行っています。
実務を通して経験を積むことが非常に重要です。
新人スタッフは、経験豊富なメンバーと協力しながら、実際の案件に携わりながら学びます。


法人の税務顧問部門では、「サポーター制度」という取り組みを導入しています。
新人スタッフはサポーターとともに仕事を行い、OJTを通じてスキルを磨いていきます
税務顧問の仕事は多岐にわたり、依頼内容によって異なるため、指導方法も多様です。
サポーターが新人スタッフにとって頼りになる存在として、業務を共に進めながら学んでいける環境を整えています。


制度を導入したきっかけは、新人スタッフが適切なサポートを受けずに辞めてしまうケースがあったことです。
新人は新しい環境で多くの知識を吸収しなければならないため、そのプロセスが大変です。そのため、サポーターがメンタル面を含むトータルでサポートできる仕組みを整えました。


サポーターは通常、5年目のスタッフが担当します。
新人スタッフの成長を支える役割を果たすと同時に、メンタル面でもサポートします。
定期的な面談を通じて、成長の進捗やメンタルの健康状態を確認し、必要なアドバイスを行います。


研修制度まとめ
・相続部門はOJTを実施
・法人の税務顧問は「サポーター制度」を導入。先輩社員と一緒に業務を行う
・サポーター制度では、業務の他、メンタル面も含みトータルにサポート

評価制度はどのように取り組まれていますか?

評価に関しては、いくつかのKPIを設定しています。
事務所全体が重要視しているポイントをスタッフに伝え、それを基準に評価を行っています。
具体的には、売り上げの達成度や、担当する売り上げの金額が予算や前年と比較してどれだけ向上したかといった要素が含まれます。


また組織文化において、ボランティア精神や助け合いを非常に重要視しています。
私たちは「組織市民行動」と呼んでおり、自己の利益ではなく、他の人のために積極的に活動することを奨励しています。
自分だけで仕事を完結させるのではなく、組織内での協力やサポートが非常に重要です。


組織内での助け合いと協力が重要な理由は、生産性を高めるためです。
私たちは製販分離をしており、間接部門が後処理をサポートしているため、全てが円滑に進むためには協力が必要です。
組織内での協力があれば、生産性が向上し、仕事の効率性も高まります。


組織内での協力と助け合いがあると、スタッフは仕事を楽しむことができ、モチベーションが向上するだけでなく、仕事の配分も公平になり、スタッフ同士の関係も良好に保たれています。


部門別という話がありましたが、記帳代行と自計化の割合を教えてください

比較的、記帳代行の割合が多いです。
記帳代行を選ぶお客様が多い理由は、同じ作業を何度も繰り返して間違えてしまうケース等があるためです。
担当者としては、製販分離を確実に行うことが難しい場合があるため、記帳代行を好む傾向があります。


一方で、自分で記帳を行いたいというお客様も存在します。
しかし、自計化を選ぶ場合、記帳の遅れや誤りが発生することがあり、お客様も担当者も両者に負担になることがあります。
自計化を選ぶお客様については、適切なサポートが提供され、効果的な記帳が行えるよう努力しています。


事業承継を行う上で、苦労されたことはありますか?

正直にお伝えしますと、ありました。
まず、私が事務所に入った当初、過去の申告書を見ると、約20年間で業績が右肩下がりで、残業が多く、給料が低い状況だったことに気づきました。
このままでは事務所が存続できない状況でした。


また、日中はクレームの電話が絶えず、私の仕事はクレームの処理に追われ、毎日がストレスと不安に満ちたものだったことを覚えています。
同時にそこからどう改善していくかを考えました。


2つの施策を行いました。
まず、成功している会計事務所の成功例を学び、その取り組みを模倣することです。
全国の会計事務所のセミナーや見学会に参加し、成功している事務所のやり方を真似し、オリジナリティを加えて経営に活かしてきました。
先駆者の成功を参考にすることが近道だと考えたのです。


もう一つは、従業員とのコミュニケーションを強化することです。
実際に社員と会話をすると「お客様のために感謝されたい」という気持ちを聞きました。
一人一人の従業員が感謝される事務所を作る方向性を明確にし、それに向かって舵を切ることができました。
従業員の共感と協力が、V字回復の要因となりました。


成長している社員の共通点はありますか?

伸びている社員の特徴として、お客様に対する興味や関心が高い人ですね。
事務所の強みとして、提携先の豊富さが挙げられます。
他の事務所でも提携先を持っていることは一般的ですが、私たちの事務所は圧倒的に提携先が多いです。
この点でアンテナを張り巡らせ、提案力を高めることが伸び率に影響しています。


提携先と積極的に連携している背景には、お客様に対して最適な解決策を提供することが重要だと考えているためです。
最初は自分で問題を解決しようと思っていました。
しかし、ある時、提案書を作成する際に、お客様が本当に喜ぶ最適な解決策を提供するためには、専門家の協力が必要だと感じたのです。


そのため、事業承継の相談など、他の専門家にお願いすることがお客様のためになると考え、提携先を増やしました。
提携先を活用することで、お客様に最適なサービスを提供し、感謝される手段として提携先の紹介を行っています。


最後に、こんな方と一緒に働きたいという方はいますか?

色んな人に興味を持ち、さまざまな業務を楽しめる方はぜひうちに来て欲しいですね。
個々の社員がお客様への興味を持ち、仲間と楽しく仕事をすることができる環境があり、生産性が高まり、楽しさを感じられます。
これらが事務所の魅力の一つです。


また、私自身も多岐にわたる興味を持っています。
例えば、アニメやWeb3技術、NFT、暗号資産、メタバース等、幅広い分野の情報を収集しています。
今年の10周年記念パーティーでは、メタバース空間を実際に体験してもらう企画もあります。


私たちは、幅広い興味を持ち、積極的に様々なことに挑戦したいという方を歓迎しています。
興味を持って多様な活動に参加し、自分の可能性を広げる場所として
、税理士法人矢崎会計はあります。


税理士法人矢崎会計が気になる方へ

様々なことに興味をもち、社内でも他者と連携をしながら明るい文化を醸成する組織は、顧客にも良き価値提供に繋がりますね。


ミツカルでは、税理士事務所の代表とカジュアルに話すことができます。
今回の記事を読んで、税理士法人矢崎会計 代表社員矢崎 誠一 先生と話してみたい、事務所についてもっと聞いてみたいという方は、お気軽にご登録ください。
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