城之内 楊
株式会社ミツカル代表取締役社長
・設立18年目で従業員数は74名（平均年齢は45歳）。
・朝日税理士法人グループとして、税理士法人の他に朝日弁護士法人、朝日司法書士法人、朝日社会保険労務士法人株式会社アサヒビジネスコンサルティング事務所がある。
・税理士を目指す方向けの学費、講座の受講料のサポートが充実している。
・求める人材は仕事に前向きに熱く取り組もうとする方。
ご事務所の概要について教えてください
朝日税理士法人は関内に本店を置いていまして、そのほかには東京、新橋、逗子、小田原にも事務所を置いております。現在は総勢で74名在籍しています。
私たちは、朝日税理士法人グループという形で仕事しており、税理士法人の他に朝日弁護士法人、朝日司法書士法人、朝日社会保険労務士法人があり、またコンサルティングファームとして株式会社アサヒビジネスコンサルティング事務所があります。
創業は2005年4月に法人を設立して現在18年目になります。創業当初は苦労も多かったですが、ここ13年ぐらいは安定して成長しております。一つの事務所で100名になることと、20人の事務所が5つ集まって100名になるパターンでは、当初は5つの 事務所が合併して一緒になった方が成長スピードは早いだろう感じていました。しかし、カルチャーや仕事のやり方を統一していくことに加え、サービスの品質や従業員の満足度に対する考え方を統一することもなりの苦労があると感じていますので、組織作りについては日々試行錯誤しています。
ご事務所の今後の成長戦略はどのようにお考えですか？
やはり成長なくして安定というのはないと思っておりますので、単に社員数を増やせばいいということではなく、DXをはじめ新しいことにどんどん挑戦していくことが必要だと感じています。
また、私たちの事務所の最大の特徴は、牽制機能が非常に働くことだと感じております。現在パートナーが7名おりますが、全員均等額出資であるという特徴があります。昔から在籍している方も最近パートナーになった方も出資額も同じなので、誰かの意見が独占的に通るといったことのない、牽制機能が働くような社風にしています。
実際に、私が何かこうしたいと言っても通らないことも山ほどあります。いつもいろいろなことを考える方もいれば、常に品質や新しいことを考えている方もいるので、各々の強みが相互に働きながら仕事をしています。特にパートナーは理事会というところで運営してますので、どうしても税理士法人は、社員税理士という形で見ると、 税理士法と会社法に定められたルールに基づき、基本的に全員一致でしか 協議決定ができないのが特徴です。
しかし、私たちは社員税理士の中で理事を選任することにより、運営に関しては、 過半数決議で進めることが可能です。 例えば、意見が3対2に分かれたとしても賛成意見の3を決議し、反対意見だった2も決定した後はそれに従うというルールで運営しています。創業から18年経ちましたが、一般的な会社に近づいてきた印象があります。
社員の平均年齢はどれくらいですか？
平均年齢は45歳です。現状は、ある一定の経験がある方を中心に採用しておりますが、資産税チームなどは分業制にすることで未経験の方でも取り組める環境があるので、これから税理士になりたい方にとっては良い環境だと思っております。
社内の研修制度と福利厚生について教えてください
研修そのものが 毎月1回のペースで実務研修を行っており、対面だけでなくオンラインでの参加も可能です。また、社内の研修だけでなく外部の研修プログラムも活用しており、様々な基礎講座を就業時間中に自由に学べるように「教育研修委員会」を設置し、委員会主導で職位に応じた研修が用意されています。
また、私たちのカルチャー（朝日イズム）をしっかり持っている方がいずれマネージャーやパートナーになってほしいという想いが強いので、税理士資格を取得するための学費を全額負担しています。また、大学院で資格を取得する場合も一部負担しています。
社内の評価制度について教えてください
入社したばかりの新人など職位が初期段階の方は、やる気などの定性的な部分が評価対象になりますが、職位が中級以降になると売上やサービス品質の高さなどが評価対象となります。さらにマネージャーになると部下の教育・マネジメントなどチームとして成果を出せるかが非常に重要になってきます。パートナーに関しては、マネジメント、目標達成、営業としての成果が最重要項目になります。
目標設定については期首に実施し、半期もしくは一会計期に一度のペースで振り返りと評価を行います。評価はS～Eの6段階あり、例えばS評価を受けると5ランク分の昇給、昇格も可能です。
成長している社員の共通点について教えてください
最も大事だと感じているのが「目の前の仕事を好きになれる」方ですね。それに加えて、コミュニケーション能力が高く、自分の実力や才能を過信しすぎない方です。というのも、税務や会計など専門的な知識やスキルや研修などで後天的に伸ばせますが、目の前の仕事やお客様を好きになれるかやコミュニケーション能力はこれまでの経験が大きく影響していると考えております。
- 目の前の仕事・お客様が好きになれる方
- コミュニケーション能力が高い方
- 自分の能力や実力を過信しない方
実際には上場企業・大手企業チーム、中小企業チーム、相続に関わるチームでそれぞれお客様の属性も変わるので、求められることも多少変わってきますが、共通点としてはスキルや能力よりも「人間性」が非常に重要だと感じています。
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